結婚式を欠席するときのご祝儀郵送のやり方|現金書留の手順と費用を解説

- ご祝儀の郵送は現金書留が唯一の正しい方法で、普通郵便で現金を送るのは法律違反です。
- 現金書留の基本料金は通常の郵便料金に480円が加算されます。
- ご祝儀は欠席を伝えたあと、式の1週間前までに届くよう送るのが基本です。
- 宛名は新郎新婦の自宅、結婚式に出席していたら包む予定だった金額をそのまま送ります。
- 郵送後はLINEや電話で「送りました」と一報を入れると安心です。
結婚式を欠席するときご祝儀は郵送してもいい?基本マナーと前提

結婚式を欠席する場合、ご祝儀を現金書留で郵送するのは正式なマナーとして認められています。
私が現場にいた頃も、遠方の親族や急な事情で欠席した友人からの現金書留は当たり前のように届いていました。直接渡せないことを引け目に感じる方が多いのですが、方法さえ間違えなければ問題ありません。
ご祝儀の郵送は現金書留が基本
現金を郵送する手段は、法律上、現金書留以外にありません。
普通郵便やレターパックに現金を入れて送るのは郵便法違反です。日本郵便も、現金を送るときは現金書留を使うよう明記しています。
現金書留とは何か
現金書留とは、現金専用の書留郵便で、引き受けから配達までの記録が残り、万一の事故には損害賠償がつくサービスです。
専用の封筒を使い、郵便局の窓口で差し出します。ポストには投函できません。標準で5万円までの損害が補償され、申し出れば上限を上げられます。
郵送が失礼にあたるケース・避けたい状況
郵送が失礼になるのは、直接会える距離にいて簡単に手渡しできるのに、あえて郵送する場合です。
近所に住む友人や、欠席後すぐ会う予定がある相手なら、会ったときに手渡すほうが自然です。郵送はあくまで「会って渡すのが難しいとき」の手段だと考えてください。
ご祝儀を郵送する前の準備物と費用の内訳
準備するのはご祝儀袋・新札・メッセージカード・筆ペン、そして郵便局で買う現金書留専用封筒の5つで、封筒代と送料を合わせた追加費用はおおよそ500円台です。

用意するもの(ご祝儀袋・新札・メッセージ・筆ペン)
手渡しと同じく、新札を用意してご祝儀袋に包みます。
郵送だからといって省略していいものはありません。新札・ご祝儀袋・名前書き用の筆ペンはそろえてください。会えないぶん、短いメッセージカードを添えると気持ちが伝わります。
現金書留の送料・手数料・封筒代の内訳
現金書留の料金は、基本の郵便料金に現金書留の加算料金480円を足したものです。
封筒は1枚21円。損害要償額は1万円までは加算なしで、これを超える場合は5,000円ごとに11円が加算されます。具体的な金額を表にまとめました。
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 現金書留専用封筒 | 21円 | 郵便局の窓口で購入 |
| 現金書留の加算料金 | 480円 | 基本の郵便料金に加算 |
| 損害要償額の加算 | 1万円まで無料/超過分は5,000円ごとに11円 | 上限は50万円まで |
たとえばご祝儀3万円を送るなら、損害要償額を3万円に設定しても加算は44円ほど。封筒代と基本料金を合わせても、追加負担は600円前後に収まります。
金額に見合うご祝儀袋の格・水引の選び方
ご祝儀袋は、包む金額の100分の1程度の値段のものを選ぶと格が釣り合います。
3万円なら300円前後、5万円なら500円前後の袋が目安です。水引は結婚祝いなので、ほどけない「結び切り」か「あわじ結び」を選びます。何度あってもいい蝶結びは結婚式では使いません。のしは右上に付いているものを選んでください。
現金書留でご祝儀を送る手順(所要時間と難易度つき)
準備物がそろっていれば、記入から窓口の手続きまで全部で30分ほど、難易度はやさしめです。

前提として、ご祝儀袋・新札・筆ペン・メッセージカードを家で用意してから郵便局へ行くとスムーズです。封筒は局で買うので、手ぶらで行って局で全部やろうとすると手間取ります。
手順1 ご祝儀袋と中袋に金額・住所を記入する
ご祝儀袋の表書きに自分の名前を書き、中袋に金額と自分の住所・氏名を記入します。
中袋の表に「金参萬円」のように旧字体の漢数字で金額を書き、裏の左下に住所と名前を書きます。新札を中袋に入れ、袋に包んだら、ここまでは手渡し用と全く同じです。
うまくいかないときは、中袋の金額欄の向きを確認してください。表側に金額、裏側に住所氏名が基本です。
手順2 メッセージカードを添える
欠席のお詫びとお祝いの言葉を書いた一筆を、ご祝儀袋に添えます。
会えないからこそ、ここが気持ちの伝わりどころです。長文は不要で、3〜4行で十分。文例はこの記事の最後にまとめています。
手順3 現金書留専用封筒に宛名を書く
郵便局で買った現金書留専用封筒に、送り先と差出人の住所氏名を書きます。
宛名は新郎新婦の自宅住所、差出人欄には自分の住所氏名を書きます。封筒に金額を記入する欄があるので、中に入れる現金の額を正確に書いてください。
手順4 郵便局の窓口で手続きをする
ご祝儀袋を入れた専用封筒を窓口に出し、料金を払えば完了です。
窓口でのり付けして封をし、損害要償額を申し出ます。控えとして引受番号の書かれた受領証をもらえるので、配達されるまで保管してください。これで「現金書留でご祝儀を送る」が完了です。
送るタイミング・宛先・金額の正しい判断

ご祝儀は欠席の連絡を済ませたあと、結婚式の1週間前までに自宅へ届くよう送るのが基本です。
いつまでに送る?欠席連絡との順番
順番が大事で、まず欠席を伝え、それからご祝儀を送ります。
招待状の返信や電話で欠席を伝え、お詫びの気持ちを示したうえでご祝儀を郵送します。式の1週間前までに届くのが理想です。直前すぎると準備で忙しい時期に重なるので避けてください。式後に欠席が決まった場合は、決まり次第なるべく早く送ります。
宛先は自宅か式場か・誰の名前にするか
宛先は式場ではなく、新郎新婦の自宅にします。
式場は当日しか受け取れず、現金書留の対応も難しいためです。宛名は、自分が招待された側の名前にするのが自然です。たとえば新婦の友人なら新婦宛て。両方と親しいなら連名でも構いません。
郵送するときの金額相場とお日柄の考え方
欠席する場合のご祝儀は、出席していたら包む予定だった額と、食事や引き出物がない分の差を考えて決めます。
招待状を受けて出席を一度承諾した後の欠席なら、出席時と同額か、料理代を差し引いた1万円程度を包むケースもあります。招待前から欠席が決まっていたなら1万円前後が目安です。お日柄を気にするなら、大安や友引の午前中に届くよう手配すると丁寧ですが、私はそこまで神経質にならなくていいと考えています。
状況・相手別のご祝儀対応マナー
欠席理由や相手との関係によって、ご祝儀を送るかどうか、金額や添える言葉が変わります。

欠席理由別(弔事・出産・体調不良など)の違い
自分や身内の弔事が理由の欠席では、お祝いと弔事が重ならないよう、忌明け後に送る配慮が必要です。
出産や体調不良が理由なら、お詫びとともに体調が落ち着いてから送っても構いません。理由は相手に詳しく説明しすぎず、「やむを得ない事情で」と伝えれば十分です。慶事に水を差さない気遣いを優先してください。
招待されていない・式をしない相手への対応
招待されていない相手にご祝儀を無理に送る必要はなく、相手が式をしない場合も同様です。
招待されていないのに高額のご祝儀を送ると、相手にお返しの負担をかけてしまいます。式をしない相手には、プレゼントや1万円程度のお祝いで気持ちを伝えるほうが喜ばれることが多いです。
海外・遠方在住者の送り方と代替手段
海外在住で現金書留が使えない場合は、祝電や送金、ギフトでの代替を検討します。
現金書留は国内向けのサービスです。海外から送りたいときは、日本にいる親族に立て替えてもらう、銀行振込で送るといった方法が現実的。祝電を添えると気持ちが伝わります。
現金書留以外の方法との比較と郵送後のフォロー
現金書留が基本ですが、関係性によってはギフト券やプレゼントで代えても失礼にはなりません。

ギフト券・プレゼント・送金アプリとの比較
正式なご祝儀として送るなら現金書留、カジュアルな間柄ならプレゼントやギフトという使い分けが現実的です。
| 方法 | 向いている相手 | 注意点 |
|---|---|---|
| 現金書留 | 親族・上司・きちんとお祝いしたい相手 | 郵便局の窓口でのみ手続き可能 |
| ギフト券・カタログギフト | 友人・同僚 | 金額が表に出やすい |
| プレゼント | 親しい友人・式をしない相手 | 好みを外すと使われない |
| 送金アプリ | ごく親しい友人 | 目上の人には不向き |
正直に言うと、目上の人や親族に送金アプリは避けたほうが無難です。気心の知れた友人どうしなら、相手が受け取りやすい方法を選んでいいと思います。
電話やLINEで一報を入れるべきか
現金書留を送ったら、別途LINEや電話で「送りました」と一報を入れるのが親切です。
現金書留は手渡しで配達されるので、留守だと相手が受け取れません。事前に「現金書留を送ったので受け取ってね」と伝えておくと、相手も在宅を調整できます。突然届くより、ずっと丁寧です。
内祝い(お返し)への配慮
ご祝儀を送ると、相手から内祝いというお返しが発生します。
欠席で食事や引き出物を受け取らないぶん、相手は内祝いを返そうとします。あまり高額を包むと、かえってお返しの手配で負担をかけてしまうので、相場の範囲で気持ちよく受け取ってもらえる額にしてください。
郵送で失敗しないための注意点と窓口活用術

つまずきやすいのは封筒サイズ・宛名・損害要償額の3点と、窓口が開いている時間帯です。
封筒サイズと宛名の注意
ご祝儀袋が入る大きさの現金書留封筒を選んでください。
現金書留封筒には大小サイズがあります。一般的なご祝儀袋は標準サイズに入らないことがあるので、窓口で「ご祝儀袋を入れたい」と伝えれば、入る封筒を案内してもらえます。宛名の書き間違いや住所漏れも、出す前に確認を。
損害要償額の申し出と追跡記録の確認
包む金額に合わせて損害要償額を申し出ておくと、万一の紛失時に補償されます。
3万円を送るなら損害要償額も3万円で申し出ます。受領証の追跡番号で配達状況を確認できるので、届いたかどうか不安なときはこれで確かめてください。
土日祝・時間帯とゆうゆう窓口の活用
現金書留は窓口でしか出せないため、平日昼間に行けない人はゆうゆう窓口を使います。
郵便局のゆうゆう窓口(時間外窓口)なら、夜間や土日でも対応している局があります。お近くの局の窓口時間は、日本郵便の局検索で確認できます。
