結婚式の受付でのご祝儀の渡し方|手順とマナーを徹底解説

- 受付では最初に「本日はおめでとうございます」とお祝いの言葉を伝える。
- ご祝儀袋は袱紗から出し、相手に正面を向けて両手で渡す。
- 現金やご祝儀袋をむき出しのまま渡すのはマナー違反になる。
- 記帳は自筆で丁寧に、家族で出席する場合は代表者がまとめて書く。
- 受付で渡せない事情があるときは、当日中に新郎新婦の親族へ手渡せば問題ない。
結婚式の受付でご祝儀を渡す基本マナーとは

受付でのご祝儀の渡し方とは、お祝いの言葉を添えて、袱紗から出したご祝儀袋を両手で受付係に手渡す一連の作法のことです。
私はブライダルの現場にいたころ、受付に立つ友人ゲストが緊張で言葉に詰まる場面を何度も見ました。でも見ていて思うのは、所作の正確さより「落ち着いて渡せているか」が印象を左右するということ。
順番さえ頭に入っていれば、当日アドリブで考えることはほとんどありません。
受付でご祝儀を渡す流れの全体像
受付に着いたら、お祝いを述べる→ご祝儀を渡す→記帳する、の3ステップで終わります。
時間にすると本当に短い。一人あたり1分かからないくらいです。後ろに行列ができることもあるので、ここで長話は不要です。
| 順番 | やること | かける目安 |
|---|---|---|
| 1 | 「本日はおめでとうございます」とお祝いを伝える | 数秒 |
| 2 | 袱紗からご祝儀袋を取り出して両手で渡す | 10〜20秒 |
| 3 | 芳名帳(ゲストカード)に記帳する | 20〜30秒 |
受付の前にやっておきたい準備
準備の9割は受付に並ぶ前に終わらせておくのが、もたつかないコツです。
ご祝儀袋は袱紗に包んだ状態でバッグに入れておく。受付の列に並んだら、自分の番が来る前に袱紗を取り出して開く準備をしておきます。
受付でのご祝儀の正しい渡し方を手順で解説
正しい渡し方は、お祝いの言葉→袱紗から取り出す→相手に正面を向けて両手で渡す→記帳、の4手順で完結します。

ここはセリフごと覚えてしまうのが一番ラクです。私が実際に使っていた言い回しも添えておきます。
まずお祝いの言葉を伝える
最初の一言は「本日はおめでとうございます」。これだけで十分です。
受付係は新郎新婦の友人や親族が担当しています。自己紹介を長々とする必要はありません。誰の招待客かは芳名帳でわかるので、名乗らなくても問題ないです。
袱紗からご祝儀袋を取り出す
袱紗は受付台の上ではなく、自分の手元で開いてご祝儀袋を取り出します。
開いた袱紗は、左手のひらに軽くたたんで乗せておくときれいです。台に置きっぱなしにしてバタバタするより、片手でまとめておくほうがスマートに見えます。
一言添えて両手でスマートに渡す
ご祝儀袋は相手から見て名前が正面に読める向きにし、両手で差し出します。
添える言葉は「心ばかりですが、お納めください」。短くてかまいません。受付係に手渡したら、軽く会釈を。
記帳は自筆で丁寧に書く
芳名帳には住所と氏名を自筆で、ゆっくり丁寧に書きます。
上手な字である必要はありません。急いで殴り書きするより、丁寧に書く姿勢が伝わるほうが好印象です。家族や夫婦で出席するときは、代表者がまとめて書けばOK。連名で全員分を書く必要はありません。
袱紗を使ったご祝儀の渡し方と種類別の扱い方
袱紗には「金封ふくさ(挟むタイプ)」と「風呂敷タイプ(包むタイプ)」があり、どちらも慶事では右開き・暖色系で扱うのが基本です。

袱紗とは、ご祝儀袋を包んで持ち運ぶための四角い布や布製ケースのこと。汚れやシワからご祝儀袋を守り、相手への礼を示す意味があります。
金封ふくさの開き方と渡し方
金封ふくさは、開きが右側にくるように持ち、右手で開いてご祝儀袋を取り出します。
挟むだけの財布のような形なので、初心者にはこちらが断然ラクです。私が友人に勧めるのもこのタイプ。慶事は右開き、と覚えておけば迷いません。
風呂敷タイプの包み方とほどき方
風呂敷タイプは、慶事では右→下→上→左の順に包み、ほどくときは逆の手順で開きます。
| 順番 | たたむ角 |
|---|---|
| 1 | ご祝儀袋を中央やや左に置く |
| 2 | 左の角を中央へ折る |
| 3 | 上の角を折る |
| 4 | 下の角を折る |
| 5 | 最後に右の角を折って包む |
弔事はこの左右が逆になります。慶事と弔事で向きが反対、ここだけは間違えないように。
袱紗がないときの代用方法
袱紗が手元にないときは、無地で暖色系のハンカチで代用できます。
正直、何も包まずバッグからそのまま出すのが一番避けたいところ。白や淡いピンク、えんじ色などの無地のハンカチで軽く包むだけでも、ぐっと丁寧な印象になります。柄物やタオル地は避けてください。
ご祝儀を渡すタイミングを立場別に解説

ご祝儀は受付で渡すのが基本ですが、親族や受付担当者など立場によって渡すタイミングが変わります。
自分がどの立場かで動き方が違うので、ここは該当する所だけ読めば大丈夫です。
一般ゲストの場合
一般ゲストは、挙式・披露宴の前に受付で渡すのが基本です。
会場に着いて受付を済ませる、その流れで渡します。これが一番迷わないタイミング。
親族の場合
親族は、結婚式の前日までに新郎新婦の自宅へ持参するか、当日に直接手渡すケースが多いです。
近しい親族だと、受付を通さず事前に渡すこともあります。これは家ごとの慣習による部分が大きいので、迷ったら親や年長の親族に確認するのが確実です。
受付担当者を頼まれた場合
受付を頼まれた人は、受付が始まる前、会場に着いてすぐ自分のご祝儀を新郎新婦側の担当者へ渡します。
自分が受付に立つのに、自分の分をどうするか悩みますよね。早めに会場入りして、もう一方の受付係や新郎新婦の家族に先に預けてしまうのがスムーズです。
受付で渡せない場合の対応
受付が混雑していたり渡しそびれたりしても、当日中に新郎新婦の親族へ手渡せば問題ありません。
ご祝儀袋の選び方と金額の相場マナー
ご祝儀袋は包む金額に格を合わせて選び、金額は友人なら3万円、上司なら3万円または5万円が目安です。

袋だけ立派で中身が少ない、その逆もちぐはぐに見えます。中身と袋の格を合わせる、これが選び方の軸です。
ご祝儀袋はどんなものを用意する?
結婚祝いには、紅白または金銀の「結び切り(またはあわじ結び)」の水引がついたご祝儀袋を選びます。
結び切りは一度結ぶとほどけない結び方で、「繰り返さない」という意味があります。何度あってもいい出産祝いなどの蝶結びとは別物なので、ここは要注意。3万円程度なら、水引が華やかすぎない上品なものがちょうどいいです。
立場別のご祝儀の金額の目安
金額は割り切れる偶数を避け、3万円・5万円といった奇数の額が選ばれます。
| 渡す人の立場 | 金額の目安 |
|---|---|
| 友人・同僚 | 3万円 |
| 上司・目上の人 | 3万円または5万円 |
| 兄弟姉妹・親族 | 5万円〜10万円程度 |
親族の金額は関係性や年齢、地域の慣習で幅が大きいです。迷ったら身内で揃えるのが無難。2万円を包む場合は、1万円札1枚+5千円札2枚にして枚数を奇数にする工夫もあります。
ゲストカードやお車代の扱い方
ゲストカードは事前に記入して持参し、受付で渡します。お車代を渡されたら、その場でありがたく受け取ります。
最近は芳名帳の代わりにゲストカードを使う式も増えました。当日その場で書くとあわてるので、招待状に同封されていたら家で書いておく。お車代は遠方ゲストへの心遣いなので、遠慮しすぎず「ありがとうございます」と受け取って大丈夫です。
受付でやりがちな失敗例と落ち着いて渡すコツ
受付での失敗のほとんどは「焦り」と「袱紗を使わない」の2つに集約されます。

現場で見てきた、ありがちなつまずきを正直に挙げておきます。
焦って渡してしまう失敗とその対策
一番多いのは、お祝いの言葉を飛ばしていきなりご祝儀袋を差し出してしまうケースです。
後ろに人が並んでいると、つい急いでしまうんですよね。対策はシンプルで、列に並んでいる間に「おめでとうございます」と心の中で一回リハーサルしておくこと。それだけで本番の言葉が自然に出ます。
現金を直接渡すなどのNG行為
ご祝儀袋に入れず現金をむき出しで渡す、袱紗を使わずバッグから直接出す、これらは避けたいNG行為です。
- 現金をご祝儀袋に入れずそのまま渡すのはマナー違反。
- 袱紗にもハンカチにも包まずバッグから直接出すのは避ける。
- 新札を用意せず、しわのあるお札を入れるのは好ましくない。
- 自分の正面を向けたままご祝儀袋を渡すのは向きが逆。
お札は新札を用意するのが基本です。前日までに銀行や両替機で替えておくと安心。当日の朝に慌てて崩したお札を入れる、これは私もヒヤッとした経験があります。
慌てず落ち着いて振る舞うための心構え
受付は一瞬で終わります。完璧な所作より、笑顔で落ち着いていることのほうが何倍も印象に残ります。
袱紗の開き方を少しくらい間違えても、誰も減点しません。新郎新婦の門出を祝う気持ちが伝われば十分。肩の力を抜いていきましょう。
結婚式の受付とご祝儀の渡し方によくある質問

受付やご祝儀の渡し方について、読者からよく寄せられる疑問にまとめて答えます。
