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ご祝儀袋の書き方ガイド|表書き・中袋・連名やマナーを手順で解説

さき / 更新:2026-06-20
ご祝儀袋の書き方ガイド|表書き・中袋・連名やマナーを手順で解説
ご祝儀袋、いざ書こうとすると「金額は旧字体だっけ?」「連名の順番は?」と手が止まりますよね。結論から言うと、表書きに名目と名前、中袋に金額・住所・氏名を濃墨の筆ペンで書けば、基本はそれで正解です。
  • 表書きは水引の上に「寿」または「御結婚御祝」、下に贈り主のフルネームを書く。
  • 中袋は表に金額を旧字体(大字)、裏に住所と氏名を書く。
  • 筆記用具は濃墨の毛筆か筆ペンを使い、ボールペンと薄墨は避ける。
  • 結婚祝いの水引はほどけない「結び切り(あわじ結び)」を選ぶ。
  • 連名は3名まで、4名以上は「○○一同」とまとめる。

ご祝儀袋の書き方|まず準備するものと全体の流れ

ご祝儀袋(書き方・包み方)
ご祝儀袋(書き方・包み方)

必要なのは「ご祝儀袋・濃墨の筆ペン・新札」の3つで、書き上げるまで10分ほどあれば足ります。

元ブライダル業界にいた私が見てきた中で、当日に焦る人の多くは「新札がない」「筆ペンが家にない」で詰まります。先に道具をそろえてしまえば、書く作業自体はあっという間です。

所要時間と難易度の目安

表書きと中袋を書くだけなら5〜10分、新札の準備や袱紗包みを含めても30分以内で終わります。

難易度は高くありません。覚えることは「名目」「旧字体の金額」「水引の種類」の3点くらい。あとは順番に埋めるだけです。

用意するもの(袋・筆ペン・新札など)

先に手元にそろえておくものを並べます。

  • 包む金額に見合ったご祝儀袋(結び切りの水引のもの)
  • 濃墨の筆ペンまたは毛筆
  • 新札(ピン札)
  • 袱紗(ふくさ)
  • 下書き用のメモ(名前のバランス確認に便利)
ボールペンと薄墨はNGです。結婚祝いは必ず濃い墨の毛筆か筆ペンで書きます。

書き始めから袱紗包みまでのチェックリスト

当日までの流れを順番に並べました。上から潰していけば抜けが出ません。

記入から袱紗包みまでのチェックリスト
順番やることできていれば正しい目安
1金額を決めて袋を選ぶ水引が結び切りで、金額と袋の格が釣り合っている
2新札を用意する折り目のないきれいな紙幣がそろっている
3中袋に金額・住所・氏名を書く表に旧字体の金額、裏に住所と氏名が入っている
4表書きに名目と名前を書く水引の上に「寿」、下にフルネーム
5紙幣を入れて袋を包む肖像が表・上向き、袋は購入時の折り方に戻す
6袱紗に包む慶事の右開きで包めている

なぜ薄墨はNG?慶事は濃墨を使う理由

薄墨は弔事(お悔やみ)で使う墨色で、慶事には濃墨を使います。

薄墨には「悲しみで墨が涙に薄まった」という意味が込められています。お祝いの席でこれを使うと真逆の意味になってしまうので、結婚祝いでは濃くはっきりした墨色を選びます。文具・冠婚葬祭系の解説でも、結婚祝いは濃墨という案内で一致しています。

表書きの書き方|名目と名前を正しく書く手順

表書きは、水引の上に名目、下に贈り主の氏名をフルネームで書きます。

表書きの書き方|名目と名前を正しく書く手順

上下のバランスがいちばん目につく部分です。名前が下に寄りすぎたり、名目より大きくなったりしないよう、軽く中心を意識して書くと整います。

上段は「寿」か「御結婚御祝」を選ぶ

上段の名目は「寿」または「御結婚御祝」を選びます。

「寿」は2文字でおさまり、迷ったらこれで問題ありません。4文字の「御結婚御祝」を選ぶ場合は、4文字が縁起の悪い「死」を連想させると気にする人もいますが、結婚祝いの名目としては各社のマナー解説でも案内されており、使って差し支えありません。各社の婚礼マナー解説でも、名目は水引の上に書く点で一致しています。

下段は贈り主の氏名をフルネームで

名前は水引の下に、姓名そろえたフルネームで書きます。

苗字だけだと誰からのご祝儀か分かりにくく、受付でも整理に困ります。名目より少し小さめの字で書くと、全体のバランスが取れて見栄えします。

筆記用具は筆・筆ペンが最適

筆記用具は濃墨の毛筆か筆ペンが最適で、ボールペンや万年筆は避けます。

細字と中字が一本になった慶弔両用の筆ペンより、結婚祝いには太めの中字がきれいに見えます。私が現場で見てきた限り、線が細いと表書きが寂しく見えがちです。

中袋(中包み)の書き方|金額・住所・氏名の手順

中袋は、表面に金額を旧字体で、裏面に住所と氏名を書きます。

中袋(中包み)の書き方|金額・住所・氏名の手順

中袋は表書きより目立たない部分ですが、新郎新婦が後でお礼やお返しを整理するときに必ず見ます。住所まで丁寧に書いておくと、相手に親切です。

表側に金額を旧字体(大字)で書く

金額は中袋の表中央に「金 ○萬円」と旧字体(大字)で書きます。

なぜ旧字体かというと、後から数字を書き足して改ざんされるのを防ぐためです。よく使う金額の書き方を表にまとめました。

ご祝儀の金額と旧字体(大字)の書き方
金額旧字体での書き方
1万円金壱萬円
3万円金参萬円
5万円金伍萬円
10万円金拾萬円

「円」は「圓」と書く案内もありますが、「円」のままでも問題ありません。文具・冠婚葬祭系の解説でも、表に金額を大字で書く点は共通しています。

裏側に住所と氏名を書く

中袋の裏面には、左下に住所と氏名を書きます。

郵便番号まで書いておくとお礼状を出すときに親切ですが、これは必須の公的ルールではありません。番地は旧字体ではなく、ふつうの漢数字で構いません。

お金の入れ方と紙幣の向き(肖像画を上に)

紙幣は、中袋を開いたときに肖像画が表側・上に来る向きでそろえて入れます。

複数枚入れるときは、全部の向きと表裏をそろえます。バラバラだと開けたときの印象が良くありません。

ケース別の書き方|連名・会社名・宛名で迷わない

【失敗しない】筆ペンを使ったご祝儀袋の書き方【結婚式】
【失敗しない】筆ペンを使ったご祝儀袋の書き方【結婚式】

連名は3名まで、4名以上は代表者名+「○○一同」とし、中袋に全員の氏名を別紙で添えます。

ここがいちばん質問の多いところです。ケースごとに整理します。

夫婦連名・家族連名で贈る場合

夫婦連名は、中央に夫のフルネーム、その左に妻の名前(下の名前のみ)を書きます。

つまり右が夫、左が妻です。家族で子どもも入れる場合は、夫の名前を中央に、左へ妻・子の順に並べます。各社のマナー解説でも、夫を右・妻を左にする案内で一致しています。

職場の人と連名(3名まで)で贈る場合

職場の3名連名では、目上の人を右から順に書きます。

立場が同じなら五十音順でかまいません。4名以上になったら「営業部一同」のようにまとめ、全員の氏名と各自の金額を書いた紙を中袋に入れます。

連名の人数別の書き方
人数表書きの名前補足
2〜3名全員のフルネームを右から順に目上が右、同格は五十音順
4名以上代表者名+「外一同」または「○○一同」全員の氏名・金額を別紙で中袋に同封

団体名・会社名や外国人名を書く場合

会社として贈る場合は、中央に代表者名を書き、その右側に少し小さく会社名を添えます。

外国人名や外国語の社名はカタカナで書くと表書きになじみます。アルファベットのままでも失礼ではありませんが、毛筆ではカタカナのほうが収まりが良いです。

宛名を書く場合と書き間違えたときの対処法

宛名を入れる場合は、表書き左上に「○○家御一同様」のように書きます。

そして一番不安な「書き間違い」ですが、結論は新しい袋に書き直すのが正解です。修正テープや二重線はマナー違反になります。失敗を見越して、私はいつもご祝儀袋を1枚多く買っておきます。

表書きや中袋を書き間違えたら、修正せず新しい袋に書き直してください。袋は予備を1枚用意しておくと安心です。

金額相場とご祝儀袋の選び方|包む額に合わせる

ご祝儀は包む金額に格を合わせた袋を選び、結婚祝いには結び切りの水引を使います。

金額相場とご祝儀袋の選び方|包む額に合わせる

金額の相場は法律で決まったものではなく慣習ですが、避けたほうがよい数字には共通の理由があります。

関係性・年齢・地域別の金額目安

友人は3万円が目安、上司や親族はそれより多めにするのが一般的な慣習です。

ただしこれは地域や家の習わしで差があり、全国一律の公式な基準はありません。迷ったら、同じ立場で出席する人と事前に揃えるのが無難です。

「4」「9」や偶数を避けるマナー

「4(死)」「9(苦)」を連想させる金額と、割り切れる偶数は避けるのが慣習です。

2万円は「2人」を表すペアとして許容する考え方も広がっていますが、気にする人もいます。確実に角を立てたくないなら3万円が安全です。

金額別の袋の選び方対応表(1万・3万・5万円)

包む額と袋の格を合わせる早見表です。

金額別のご祝儀袋の選び方
包む金額袋の選び方の目安
1万円水引が印刷された、シンプルな袋
3万円あわじ結びの水引がついた、標準的な袋
5万円金銀の豪華な水引や和紙の上質な袋
10万円以上格の高い、装飾の立派な袋

袋だけ豪華で中身が1万円、という組み合わせは見た目がちぐはぐになります。中身に見合った袋を選んでください。

水引はあわじ結び・輪結び、ちょう結びはNG

結婚祝いの水引は、ほどけない「結び切り(あわじ結び・輪結び)」を選び、ちょう結びは使いません。

ちょう結びは何度でも結び直せるため「繰り返してよいお祝い」に使う形です。結婚は繰り返さないお祝いなので、ほどけない結び切りを使います。この理由は業界のマナー解説でも共通しています。

新札の準備と当日の渡し方マナー

ご祝儀には新札を使い、袱紗に包んで持参し、受付で両手で渡します。

新札の準備と当日の渡し方マナー

新札は「この日のために前もって準備しました」という気持ちを表します。当日に慌てないよう、ここを早めに済ませておくと安心です。

新札(ピン札)の用意方法と急ぎのときの対処

新札は銀行の窓口や両替機で交換するのが確実です。

間に合わないときは、結婚式場のフロントやコンビニのATMで比較的きれいな紙幣が出ることもあります。最終手段として、折り目のない紙幣をアイロンの低温で軽く伸ばす方法もありますが、当て布をして焦がさないよう注意してください。

新札が用意できないと「準備不足」の印象になります。式の数日前までに銀行で交換しておくのが一番確実です。

袱紗の色・種類と慶事での包み方

慶事の袱紗は赤・朱・えんじなど暖色を選び、右開きで包みます。

紫は慶弔どちらにも使えるので、1枚持っておくと便利です。包むときは袱紗の中央よりやや左にご祝儀袋を置き、左→上→下→右の順にたたみます。弔事は逆の左開きなので、向きを間違えないようにしてください。

受付での渡し方とお祝いの言葉・所作

受付では袱紗から袋を取り出し、相手に正面が向くよう両手で渡します。

「本日はおめでとうございます」と一言添えるだけで十分です。袱紗ごと渡したり、片手で渡したりはしないようにします。受付で記帳を求められたら、ご祝儀を渡してから書くとスムーズです。

字が苦手な人へ|きれいに書くコツと最近の選択肢

ご祝儀袋に入れるお札の向き・包み方
ご祝儀袋に入れるお札の向き・包み方

字に自信がなくても、下書き・お手本のなぞり書き・道具選びでぐっと見栄えが良くなります。

正直に言うと、字のきれいさより「丁寧に書いた跡」が伝わるかどうかのほうが大事です。ゆっくり書けば十分整います。

左利き・筆ペンが苦手な人向けの実践テク

筆ペンが苦手なら、鉛筆で薄く下書きしてからなぞると失敗が激減します。

  • 紙を少し回転させ、自分が線を引きやすい角度にする。
  • 一画ずつ止めて、続け書きしようとしない。
  • 太い線は筆を寝かせ、細い線は立てて書き分ける。
  • 下書きの鉛筆線は、墨が乾いてから消しゴムで消す。

スマホのなぞり書きで練習する方法

スマホに名前を大きく表示し、薄い紙を重ねてなぞると形を覚えられます。

画面の明るさを上げ、文字を毛筆フォントにして表示するのがコツです。本番前に2〜3回なぞるだけで、字のバランスが頭に入ります。

欠席・後日郵送する場合の送り方

欠席する場合は、現金書留でご祝儀袋ごと郵送します。

普通郵便で現金を送るのは法律で禁止されています。郵便局の窓口で現金書留専用封筒を使い、お祝いのメッセージを添えると気持ちが伝わります。式の1週間前までに届くよう送るのがマナーです。

キャッシュレスご祝儀など最近のトレンド

最近はオンラインでご祝儀を送れるサービスも出てきましたが、結婚式の現金ご祝儀が主流です。

新郎新婦がキャッシュレス受付を案内している場合のみ利用する、というのが現状の安全な線引きです。指定がないなら、従来どおりご祝儀袋で渡すのが無難だと私は考えます。

よくある質問(FAQ)

ご祝儀袋の書き方で特に多い質問を、短く答えます。

よくある質問(FAQ)

よくある質問

ご祝儀袋の書き方とは?基本の流れは?
表書きの水引の上に「寿」または「御結婚御祝」、下に贈り主のフルネームを書き、中袋の表に金額を旧字体で、裏に住所と氏名を書きます。筆記用具は濃墨の筆ペンを使い、ボールペンや薄墨は避けます。
書くのにお金や道具はどれくらいかかる?
必要なのはご祝儀袋・濃墨の筆ペン・新札・袱紗です。袋と筆ペンは数百円程度、袱紗は一度買えば繰り返し使えます。新札は銀行で無料で交換できます。
初心者は何から始めればいい?
まず包む金額を決め、それに見合った結び切りの袋を選ぶところから始めます。次に新札を用意し、中袋→表書きの順で書けば迷いません。失敗に備えて袋を1枚多く買っておくと安心です。

ここまでの手順どおりに進めれば、表書きと中袋を正しく書き上げ、袱紗に包んで当日きれいに渡せます。あとは深呼吸して、ゆっくり丁寧に書くだけです。

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元ブライダル業界 ・ 結婚まわりのマナーに詳しい
ブライダル・ギフト分野のライター

元ブライダル業界の経験を持つ編集者。ご祝儀のマナーや相場、結婚祝い・引き出物の選び方を、ゲスト側・新郎新婦側の両方の目線で丁寧に解説します。

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